ふたご座の興味津々

「ふたご座」の一級建築士が興味津々なテーマについて語るコラム

今年度の一級建築士の人物像とは?

 

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建築士とは?

姉歯事件の構造計算書偽造問題、そして免許証偽造の一級建築士詐称問題と事件にも取り上げられてしまい、世間ではあまり良い印象を持たれていない資格の建築士
ちなみに、私も建築設計監理を生業とするふたご座の一級建築士であります。
そんな建築士ですが・・・
建築士の中には1級建築士、2級建築士そして木造建築士がいるのをご存知でしょうか?資格別に大臣そして知事であったりと認定者も別個の資格となっています。
あまり聞きなれない木造建築士ですが、今年度も152人(昨年は223人)の方が合格しています。

 

他の資格でみてみると

医師は内科、外科、小児科と専門別に別れていても資格自体は医師です。
弁護士も民事・刑事事件と扱う事件は違っても資格自体は弁護士です。
公認会計士、税理士、土地家屋調査士に関しても資格自体は細分化されていません。
ただ、
看護師・準看護師は認定者が大臣と知事に別れているところは建築士と似ています。

 

1級・2級・木造建築士の違い

それでは1級・2級・木造と分かれているその違いはなんでしょう?
建築士の主な仕事である「設計」、そして工事をチェックする事を「工事監理」と言いますが、 建築物の構造(木造や鉄骨造やコンクリート造など)、そして規模(大きさや階数)によって1級・2級・木造と資格別に「設計」そして「工事監理」のできる範囲が決まっているという事です。

 

資格別にできる範囲が決まっている!

木造で2階建の一般の戸建住宅なら木造建築士でもOKだけど、いま話題になっている新国立競技場など規模の大きなものになると1級建築士だけといった感じでしょうか。
そんな事もあって、1級建築士は大きな建物ばかりを設計していて住宅の設計をしていないと思っている方も多いようです。
私なんか・・・公園にある休憩処の「あずまや」も設計しますがね。(笑)

 

一級建築士試験とは?

さて、1級建築士は建築技術教育普及センターが毎年行う年に一度の学科試験と製図試験に合格し、国土交通大臣が認定した国家資格ですが、17日に平成27年度の1級建築士の合格者が発表されました。
合格率12.6%(ちなみに前年が12.7%)で、ここ3年は12%台が続いています。
20年以上前の私の合格した年の合格率が気になって調べると12.0%と今の合格率と大差ありませんでした。

 

平成27年度一級建築士試験合格者の素顔?

合格者の人数:全国で3,774人
平均年齢:32.4才
男女比:男77.4%、女22.6%
学歴:大卒71.9%
職域別:トップは設計事務所で建設業と続く
職務内容:建築設計がトップで現場管理と続く
建築技術教育普及センターから発表された今年の合格者のデータをみると、
32.4才の大卒男子で設計事務所に勤務し建築設計を職務としている平均像が浮かぶ。

 

一級建築士の現状

試験制度が変わり6.4%まで落ちた年もあり、決してやさしい試験では無いんだけど(無いと思うんだけど)どうも他の資格に比べ冷遇される資格なんですよね。
それを知ってか・・・先程、当時と今とで合格率の大差は無いと言いましたが、決定的に違う数字があるんですよ。何だと思いますか?

正解:受験者数はほぼ半分に減っています。

少子化に向かって自然減は分かるんだけど・・・魅力が無いんだろうね。

 

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