ふたご座の興味津々

「ふたご座」の一級建築士が興味津々なテーマについて語るコラム

遠隔地へ救急要請するにはどうすればよいのか?

 

救急車の救急出動件数で多い都道府県、搬送者の年齢構成

救急出動件数は年々増加傾向にあり、総務省が発表した平成28年度の速報値によると・・・
過去最多の621万82件と前年に比べ15万件ほど増加したとの事です。
ちなみに、搬送された人数は562万889人にも及びます。

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出動件数の多い都道府県を見ると・・・
1.東京都:782,168件
2.大阪府:566,510件
3.神奈川県:458,687件
と、上位3位までの順位は前年度と変動はありません。

また、年齢別でみると・・・
1.満65歳以上の高齢者:57.1%
2.満18歳以上満65歳未満:34.1%
3.生後28日以上満7歳未満:4.8%
4.満7歳以上満18歳未満:3.6%
5.生後28日未満の新生児:0.2%
と、満65歳以上の高齢者が過半を占めています。

 

現場到着所要時間、病院収容所要時間の推移

救急出動件数の増加に伴い、現場到着所要時間、病院収容所要時間ともに増加傾向!

救急要請してから現場到着までの「現場到着所要時間」全国平均は・・・
平成27年では8.6分との事です。
5年前では(平成22年):8.1分
10年前では(平成17年):6.5分
15年前では(平成12年):6.1分
20年前では(平成7年):6.0分
と、20年前と比べると2.6分も到着が遅れています。

一方、救急要請してから病院収容までの「病院収容所要時間」全国平均は・・・
平成27年では39.4分との事です。
5年前では(平成22年):37.4分
10年前では(平成17年):31.1分
15年前では(平成12年):26.9分
20年前では(平成7年):24.2分
と、こちらも20年前と比べると15分以上も到着が遅れています。

 

全国版救急受診アプリ・・・Q助

このように、年々増加する「救急要請件数」には緊急を要する症状以外の軽度な症状の場合も多く含まれ、現場到着や病院収容ともに遅れる原因として問題視されています。

ただ、実際に救急車を呼ぶ状態になってみると判断は中々難しいものですが・・・

救急要請する時点で迷った場合に緊急度判定をするアプリ「Q助」を総務庁消防局のホームページでダウンロードする事ができます。

全国版救急受診アプリ (愛称「Q助」) :: 総務省消防庁

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該当する症状及び症候を画面上で選んでいくと緊急度に応じて・・・
◎「いますぐに救急車を呼びましょう」
◎「できるだけ早めに医療機関を受診しましょう」
◎「緊急ではありませんが医療機関を受診しましょう」
といった表示が出て、医療機関の検索や受診手段の検索が出来るようになっています。

「WEB版」と「スマホ版」がありますので、ダウンロードしておくと、いざと言うときに役にたちそうです。

 

遠隔地へ救急要請するにはどうすればよいのか?

119番通報すると、通報場所の管轄の消防署・消防本部に自動的に繋がるようになっていますが・・・

それでは、遠隔地へ救急要請する場合はどうすればよいのでしょうか?
例えば、遠く離れた田舎に一人で住んでいる親が急病になったら困りますよね。

先日、こんな事がありました。

離れたところで一人暮らしをしている大学生の娘が・・・
夜中に体調が悪いと妻の携帯に電話を掛けてきました。

呼吸が苦しいようでハァハァと応答も途切れがちで意識が遠のいていくような状態。

大丈夫か?救急車呼ぼうか?と言ったが・・・ん?市外局番を回して119番?

そんな事が頭をよぎりましたが・・・
妻はもう固定電話から119番へ! こういう時の母親は対応が早いです。

「実は娘が・・・」と事情を話すと、娘の住所を聞かれて電話を切らずに待つように指示される。娘の最寄の消防へ転送してくれたようです。

娘の最寄の消防の指令と話し、改めて救急要請し、私達も車で向かう事にしました。
高速に乗る手前で妻の携帯に消防から電話があり、搬送先の救急病院を教えて貰う。

ただ、高速飛ばしても病院までは・・・2時間強。
到着した時には処置も済み、大事には至らなかったのは何よりでしたが・・・。 


このように、遠隔地へ救急要請するには・・・

普通に救急要請するのと同じで・・・まずは119番通報!
呼んで欲しい住所を伝えて最寄の消防本部へ転送してもらう!

近くであれば、すぐに駆けつける事もできますが、遠隔地では救急車にお世話になるしかありません。

いざと言うときに、覚えておいて下さい!

 

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