住宅リフォームの市場規模は・・・年間6~7兆円!で推移
新築物件が減る一方、住宅リフォームの市場規模は近年では年間6~7兆円!で推移しています。
大手ハウスメーカーでもリフォーム専門の部署があるのは当たり前の現在・・・
リフォーム専門の会社を立ち上げるメーカーや、家電量販店を改修して家電と住設そして家具を一緒に扱った新しい取り組みを始めた会社も最近話題となっております。
さて、リフォームに舵をとりつつあるハウスメーカーですが・・・
リフォーム事業で年間どの位の売上があるのでしょうか?
2016年度のリフォーム事業の売上高をみてみましょう!
1位.積水ハウス:1334億円
2位.大和ハウス工業:1055億円
3位.住友不動産:1037億円
4位.積水化学工業:969億円
5位.ミサワホーム:664億円
6位.住友林業:646億円
7位.旭化成:561億円
8位.パナホーム:462億円
1000億円がひとつのリフォーム事業の目安となっていますが・・・
昨年は上位3位までが達成しています。
ハウスメーカーの年間売上ランキングは以前の記事で載せています!
また、年間6~7兆円ある住宅のリフォーム市場ですが、
分野別でみると・・・「設備等の修繕維持費」が大部分を占めて、「増築・改築工事費」は年間1兆円にも届いていません。
つまり、リフォームといっても・・・
建築よりも水廻りのキッチン・風呂・トイレといった住宅設備の交換等が主という事です。
リフォームの動機・きっかけ・・・第1位は?
リフォームを行うにあたって・・・
リフォームを既にやった方は・・・何が背中を押したのかが気になりますが?
国交省の住宅市場動向調査に「28年度のリフォームの動機の割合」が出ています。
ランキングにまとめると・・・
1位.45.1%:住宅がいたんだり、汚れたりしていた。
2位.31.4%:家を長持ちさせるため。
3位.31.0%:台所、浴室、給湯器などの設備が不十分だった。
4位.11.5%:その他
5位.11.1%:家族や自分の老後に備えるため。
6位. 9.3%:さしあたり不満はなかったが、よい住宅にしたかった。
7位. 5.8%:子供の成長に備えるため。
8位. 5.2%:家族の人数が変わったため。
9位. 4.1%:耐震性がなかったから。
10位. 3.7%:介護のため。
・・・1.9%:住宅が狭かった、0.7%:無回答が続きます。
動機の1位、2位にあるように・・・
定期的にリフォームを行うことで、確かに家の寿命を延ばすことに繋がります。
意外だったのが6位の・・・不満はないのにリフォームをする方がいた事ですかね。
リフォームの内容・・・ランキング1位は?
国交省の住宅市場動向調査には「28年度のリフォームの内容の割合」も出ています。
こちらもランキングにまとめてみました。
1位.48.6%:住宅内の設備の改善・変更
2位.38.8%:住宅外の改善・変更
3位.38.6%:内装の模様替え
4位.19.5%:冷暖房設備等の変更
5位.10.8%:壁の位置変更など間取りの変更
6位. 8.9%:高齢者等に配慮した設備
7位. 7.2%:住宅の構造に関する改善・変更
8位. 2.8%:その他
9位. 0.0%:無回答
やはり1位は・・・耐用年数が短い住宅設備の改善・変更が48.6%と半分を占めています。
「リフォーム」と「リノベーション」の違い?
リフォームと言うとテレビの「劇的ビフォー・アフター」をイメージする方もいるかと思いますが、あれは「リフォーム」というよりは「リノベーション」。
ちなみに国交省の定義では・・・
「リフォーム」・・・新築時の目論みに近づくように復元する。
一方、「リノベーション」・・・新築時の目論みとは違う次元に改修する。
と出ています。
例えば・・・
壁や天井のクロスを張り替えるなどは新築時に近づくように復元するので・・・「リフォーム」。
「劇的ビフォー・アフター」のように骨組みだけ残して大改造をする事は新築時とは違う次元に改修するので・・・「リノベーション」。
といった具合でしょうか?
平成30年4月1日より、既存住宅状況調査技術者の行う既存住宅状況調査の結果が、既存住宅の取引における重要事項説明の対象となります。
中古住宅の取引には講習を受けた建築士の調査を義務付けることにより、今よりも安心して中古住宅を購入できるようになれば・・・
益々、リフォームの需要は増える事でしょう。
広告
スポンサーリンク